【タイ北東部】コーラート2(ピマーイ)

タイ北東部コーラート2(ピマーイ)

ピマーイ遺跡公園(コーラート / ナコーン・ラーチャシーマー)のフォトギャラリーです。

イサーン(タイ北東部)の玄関口にして北東部最大の都市、コーラート(ナコーン・ラーチャシーマー)。 ここに、イサーン地方最大のクメールの遺跡、ピマーイ遺跡公園があります。

おぉ、最大ですか。では、どんなところか早速行ってみましょう。^-^)

※)コーラートの街のランドマークにもなっている「タオ・スラナーリー Thao Suranaree」(ヤー・モー Ya Mo)の像や、太古の壁画(カオ・チャン・ンガーム: Khao Chan Ngam Cave)、先史時代の遺跡(バン・プラサート)等は、コーラート1参照。

【コーラート】ピマーイ遺跡公園

イサーン地方最大のクメールの遺跡、ピマーイ。
今では遺跡公園として観光スポットになっています。

このピマーイ遺跡、ヒンドゥー教寺院として12世紀に建設され、かつてはクメール人が治めるアンコール帝国の領土であったようです。
(後に、アンコール帝国の皇帝ジャヤヴァルマン7世によって、仏教寺院に改装されたそうですね。)
遺跡公園は、かつての寺院の中心部のみとなりますが、外壁は、南北1020m、東西580mにもなります。規模から見て、アンコール帝国の首都に次ぐ重要拠点だったと言われています。

この寺院、2重の回廊に守られていて、遺跡公園を入ると、すぐ外回廊の入り口となるゲート(Outer southern gopura)があります。

ここを抜けると、典型的なクメール様式の聖殿、プラサート・ピマーイが見えます。聖殿の内部には、レプリカのようですが、印を結んで修行するシッダールタの像があります。

では、行って見ましょう。^-^)

【ピマーイ遺跡】ゲート(南門)

入り口を入ると、すぐゲート(Outer southern gopura)が見えます。ゲートは、東西南北に各々ありますが、この南のゲートが一番大きいようですね。
手前にゲートに至る橋があり(Naga Bridge)、なにやらこれだけでも立派な遺跡です。
(初めは、何かお祈りする場所なのかな、などと思ってました。ゲートだと知ったのは、後のお話。^-^;))
ゲート1
(入り口を入ると雰囲気のある建物が見えます)
ゲート2
(ゲート近撮)
ゲート1
(入り口を入ると雰囲気のある建物が見えます)
ゲート2
(ゲート近撮)
ゲート3
(ゲート、別の角度から)
シン
(守り神のシン(獅子))
ゲート3
(ゲート、別の角度から)
シン
(守り神のシン(獅子))
ナーガ(蛇神)
(守り神のナーガ。原型を留めてませんが。)
ナーガ橋1
(向こうに見えるゲートまでがナーガ橋(Naga Bridge)と呼ばれてます)
ナーガ(蛇神)
(守り神のナーガ。原型を留めてませんが。)
ナーガ橋1
(向こうに見えるゲートまでがナーガ橋(Naga Bridge)と呼ばれてます)
ナーガ橋2
(ゲートの正面)
ナーガ橋3
(ナーガ橋(Naga Bridge)から公園入り口を振り返ったところ)
ナーガ橋2
(ゲートの正面)
ナーガ橋3
(ナーガ橋(Naga Bridge)から公園入り口を振り返ったところ)
ゲート4
(ゲート正面の上にある彫刻。これは踊り子たち?)
ゲート5
(ゲート内は大きな柱が並び、柱の上には、同様に石の屋根が残ってます。)
ゲート4
(ゲート正面の上にある彫刻。
これは踊り子たち?)
ゲート5
(ゲート内は大きな柱が並び、柱の上には、同様に石の屋根が残ってます。)
ゲート6
(真ん中に部屋跡があり、その両脇にもう二部屋ある、ということですが...)
ゲート7
(床は石畳となっていて、柱の跡らしき形跡が残っています)
ゲート6
(真ん中に部屋跡があり、その両脇にもう二部屋ある、ということですが...)
ゲート7
(床は石畳となっていて、柱の跡らしき形跡が残っています)

【ピマーイ遺跡】渡り廊下(Passage Way)

立派なゲートをくぐり抜けると、そこには、典型的なクメール様式の聖殿(プラサート・ピマーイ)がそびえます。
立派なゲートをくぐり抜けると、そこには、典型的なクメール様式の聖殿(プラサート・ピマーイ)がそびえます。(壮大で、とても綺麗です)

ガイドブックとかでは、よく「クメール様式」という言葉が出てきますが、この写真のようなトウモロコシの形をしたものが、「クメール様式」なんですね?(そうだったんだー)
スコータイの「ワット・シー・サワイ (Wat Sri Sawai)」とかも少し形が異なりますが、同じくクメール様式です。
渡り廊下1
ここから正面に見える仏塔の手前が、渡り廊下(Passage Way)になります
仏塔
正面に見える仏塔の近撮。塔には多くの仏像が彫られていますね。
渡り廊下1
ここから正面に見える仏塔の手前が、渡り廊下(Passage Way)になります
仏塔
正面に見える仏塔の近撮。塔には多くの仏像が彫られていますね。
渡り廊下2
渡り廊下にある "Post hole"と呼ばれるもの。
ここには何か建物が建っていたのでしょうか?
渡り廊下2
渡り廊下にある "Post hole"と呼ばれるもの。
ここには何か建物が建っていたのでしょうか?
渡り廊下2
渡り廊下にある "Post hole"と呼ばれるもの。ここには何か建物が建っていたのでしょうか?
説明書きには...
ゲートを抜けると、中央の扉に通じる通路のある四角い中庭があります。
修復工事の間には、通路沿いに間隔をおいて"Post hole" が発見されました。

【ピマーイ遺跡】聖殿:プラサート・ピマーイ

聖殿「プラサート・ピマーイ」です。(写真の真ん中にある建物)
ドキドキしつつ、さっそく行って見ましょう。^-^)
聖殿「プラサート・ピマーイ」です。(写真の真ん中にある建物)
ドキドキしつつ、さっそく行って見ましょう。^-^)
説明書きがあり、以下の事が書かれています。(英語の原文は、下方参照

「プラサート・ピマーイ」は、大乗仏教の聖殿で(Mahayana Buddhist Sanctuary)、ピマーイ郡、ナコーン・ラーチャシーマーにあります。「Phimai(ピマーイ)」は、入り口のドアに描かれたクメール文字の石碑にある「Vimai」に同じです。ピマーイは、堀と城壁によって四方を囲まれた大きな長方形の古代都市です。

石碑に刻まれた記録からすると、プラサート・ピマーイの建設は、11世紀から12世紀にかけて行われ、13世紀に増築が行われています。考古学的、美術的に見てもプラサート・ピマーイは、他の石で作られた聖殿とは異なります。
多くの他の聖殿は東に向いているのに対し、プラサート・ピマーイは、古代クメール王国の首都「アンコール」の方向である南西に向いています
中心となる塔「プラサート・ピマーイ」(Prasat Phimai)は、街の中心にあります。
北と西側にはムーン川が、南にはケム川が流れ、また東側にはチャカラート川が流れソンクラーンでムーン川に合流します。古代都市の内側には、サ・ケーオ、サ・プラン、サ・クワンという名の池があり、また外側には、サ・プレン、サ・ボウド、サ・プレン・ヘンと呼ばれる池があります。また南にも貯水池があります。

石碑に刻まれた記録からすると、プラサート・ピマーイの建設は、11世紀から12世紀にかけて行われ、13世紀に増築が行われています。考古学的、美術的に見てもプラサート・ピマーイは、他の石で作られた聖殿とは異なります。多くの他の聖殿は東に向いているのに対し、プラサート・ピマーイは、古代クメール王国の首都「アンコール」の方向である南西に向いています
回廊正面
(聖殿の周りには回廊があり、動物のような守り神?が彫られています)
回廊正面
(聖殿の周りには回廊があり、動物のような守り神?が彫られています)
回廊を入ると
(横方向へ、通路が続いていますが、あいにく立ち入り禁止)
回廊内の奉納物跡
(聖殿建設時の奉納品跡。
現在は、ピマーイ国立博物館に保管されていると説明されています。)
正面からの別撮影
(プラサート・ピマーイの正面斜めから見たところ)
回廊を入ると
(横方向へ、通路が続いていますが、あいにく立ち入り禁止)
回廊内の奉納物跡
(聖殿建設時の奉納品跡。
現在は、ピマーイ国立博物館に保管されていると説明されています。)
正面からの別撮影
(プラサート・ピマーイの正面斜めから見たところ)
側面から
(プラサート・ピマーイ側面の下部。入り口がいくつか見えます。)
正面の上部
(写真手前に人型のものが彫られていますが、シバ神のようです)
側面から
(プラサート・ピマーイ側面の下部。
入り口がいくつか見えます。)
正面の上部
(写真手前に人型のものが彫られていますが、シバ神のようです)
正面上部の別角度
(修復によるものか、風化しているのかわかりませんが、いろいろな装飾がされているようです)
上部の別方向
(別方向からの上部。
こちらも装飾がいろいろされています)
正面上部の別角度
(修復によるものか、風化しているのかわかりませんが、いろいろな装飾がされているようです)
上部の別方向
(別方向からの上部。
こちらも装飾がいろいろされています)
上部の近影1
(上部を良く見ると、多くの仏像が彫られているのが分かります)
上部の近影2
(上部の更にアップ。底辺を仏像がぐるっと囲みます。)
上部の近影1
(上部を良く見ると、多くの仏像が彫られているのが分かります)
上部の近影2
(上部の更にアップ。
底辺を仏像がぐるっと囲みます。)
ブラフマダッタ
(正面から見て右にある別の塔。
プラサート・ピマーイとは異なり、赤色の砂岩(ラテライト)で作られています。)
ブラフマン神殿とヒンデン仏塔
(正面から見て左にある別の塔。
良く分かってませんが、バラモン教の儀式の中心だったようです。)
ブラフマダッタ
(正面から見て右にある別の塔。
プラサート・ピマーイとは異なり、赤色の砂岩(ラテライト)で作られています。)
ブラフマン神殿とヒンデン仏塔
(正面から見て左にある別の塔。
良く分かってませんが、バラモン教の儀式の中心だったようです。)
Explanation Board says:
Prasat Phimai, which is a Mahayana Buddhist Sanctuary, is situated in Phimai District, Nakhon Ratchasima Province. " Phimai" is the same word as " Vimai " which appears in the Khimer(I guess Khmer) script stone inscription found on the door frame of the entrance. Phimai is a large rectangular ancient city surrounded on all sides by moats and boundary walls.
The principal tower, Prasat Phimai, is situated in the center of the city. The Mun river passes on the northern and eastern sides while the Khem stream passes on the southern side. The Chakarat Stream passes on the western side and enters the Mun River at the Songkhran. The ponds, Sa Kaew Sa Phlung and Sa Khwan, are located inside the walls of the ancient city, while the ponds Sa Phleng, Sa Bohd and Sa Phleng Haeng are located outside. There is also a large reservoir to the south.
The construction of Prasat Phimai commenced in the 11th - 12th centuries A.D., with additions during 13th century. These dates are based on evidence found in stone inscription. The archaeological and artistic features of Prasat Phimai differ from those found in other stone sanctuaries. While most of them face east, Phimai faces southeast, the direction of Angkor capital of the ancient Khmer Empire. -

【ピマーイ遺跡】聖殿:プラサート・ピマーイの内部

プラサート・ピマーイの内部には、写真のように白い仏像が安置されてますが、これはレプリカで、本物はピマーイ国立博物館にあるようです。
プラサート・ピマーイ」の内部です。

プラサート・ピマーイの内部には、写真のように白い仏像が安置されてますが、これはレプリカで、本物はピマーイ国立博物館にあるようです。

1181年から1220年まで治めていたジャヤヴァルマン王(Jayavarman)の時代に作られたようです。
仏像の下の説明書き
造られた年代や、これはレプリカで、本物は博物館にある等が記載されてます。
通路
この建物の向こうにも通路が続きます
仏像の下の説明書き
造られた年代や、これはレプリカで、本物は博物館にある等が記載されてます。
通路
この建物の向こうにも通路が続きます
壁の様子
細かい模様が入ってますね
天井
細かい模様がたくさん彫られています。
仏像に対して、監視カメラがついてますね。
天井
細かい模様がたくさん彫られています。
仏像に対して、監視カメラがついてますね。
壁の様子
細かい模様が入ってますね
天井
細かい模様がたくさん彫られています。仏像に対して、監視カメラがついてますね。

【ピマーイ遺跡】聖殿:プラサート・ピマーイの周りの様子

プラサート・ピマーイの周りは写真に見られるようにぐるっと壁に囲まれていて、なんともいえない雰囲気を出してますね。
プラサート・ピマーイ」の周りの様子です。

プラサート・ピマーイの周りは写真に見られるようにぐるっと壁に囲まれていて、なんともいえない雰囲気を出してますね。
周りの様子
周りは壁に囲まれてます
周りの様子
周りは壁に囲まれてます
周りの様子
周りは壁に囲まれてます
周りの様子
周りは壁に囲まれてます
壁の外
エリアの外にも小さな遺跡があります
 周りの様子
周りは壁に囲まれてます
壁の外
エリアの外にも小さな遺跡があります

その姿にあこがれて、いつか来てみたいと思っていたピマーイ遺跡公園。
想像してたよりもこじんまりとまとまってましたが、遠く正面から見るプラサート・ピマーイはとても美しいものでした。

これまで2度ほど訪れてますが2回ともちょっと曇り空だったので、次回もし機会があれば、カラっと晴天の時の青い空を背景にしたプラサート・ピマーイを見てみたいです。(^◇^)

【タイ北東部】コーラート2(ピマーイ)