ワット・プラタート・ハリプンチャイ

ランプーンワット・プラタート・ハリプンチャイ

タイ北部、ランプーンにある寺院「ワット・プラタート・ハリプンチャイ」Wat Phrathat Haripunchai のフォトギャラリーです。

かつては「ハリプンチャイ」と呼ばれタイ北部では王室都市としてもっと古く繁栄したランプーン。ピン川の支流のクワン川沿いの静かな街で、 タイ北部の主要都市チェンマイからはおよそ30km、車では30分ぐらいの所に位置します。

「ワット・プラタート・ハリプンチャイ」の入り口。一対のライオンが護ります。

このランプーンの町の中央付近に位置する寺院「ワット・プラタート・ハリプンチャイ」はランプーンにある王室寺院で、 ハリプンチャイ王国の女王「チャーマ・テーウィー」の後継者である「アティタヤラート王」(King Athittayarat or Arthitayarat)の時代、1108年に建立されたもの(1157年と言う話も)と伝えられています。
元々は2重の城壁で囲われアティタヤラート王の宮殿として利用されていたものが、後に寺院とする時に外側の城壁は取り崩し、東門の外に口を開けた2匹のライオンを配置したとか。

寺院内にはとても大きく高いチェディ(仏塔)がありますが、北タイで最初に仏陀の髪を収めた仏塔であり、伝統的にすべてのハリプンチャイ王朝の王は戴冠式の前にはその仏塔を参拝しなければならなかったほど。ヒマラヤのチベットの僧でさえ、この仏塔を毎年参拝に訪れなければならなかったといいますから大きな影響力をもっていたんですね。これにより、ランプーンは周辺一帯の仏教の中心であったそうです。

ワット・プラタート・ハリプンチャイの仏塔は最も古い仏塔として認識されており、ラーマ4世にはタイのもっとも有名な8つの仏塔の1つとして言われました。(その他の7つはどこにあるのかな...?)
ちなみに仏塔は、生まれで言えば酉年生まれの人の仏塔のようです。チェンマイの「ドイステープ」のチェディ(仏塔)は、この寺院のチェディをモデルにして作られたようですね。

境内にある赤い建物の中には大きな銅鑼(ドラ)があり、世界一大きいという噂です。
(旧暦6月の満月の日には、何か行事が行われているようですね)

では、早速行ってみましょう。^-^)
(ちなみにランプーンチェンマイに近いこともあり、チェンマイに来てそこからちょっと遠出のついでにお寺参りを、ということで私はいつの間にか3回か4回ぐらいここを訪れてます。そうかー、そうだったんだ... ^-^;)

【ワット・プラタート・ハリプンチャイ】寺院に行ってみよう

やって来ました「ワット・プラタート・ハリプンチャイ」。入口には一対の大きなライオンがお出迎えです。
始めて来た時は、想像以上の規模の寺院に結構ビックリ。ドキドキしながら歩き回ったのを覚えてます。
(ここがランプーンという場所というのも良くわかってませんでしたし...)

さて、あなたはどんな印象を受けるでしょう? ^-^)
向うに見えるのが入口。
向うに見えるのが入口。
左側に誰か歩いてますが、比べてみると入口のゲートがかなり大きいのがわかります。
左側に誰か歩いてますが、比べてみると入口のゲートがかなり大きいのがわかります。
入口手前に書いてあるワット・プラタート・ハリプンチャイの文字。
入口を守るライオンの横顔。かっこいいんですが、草か何かが口に...
入口手前に書いてあるワット・プラタート・ハリプンチャイの文字。 入口を守るライオンの横顔。かっこいいんですが、草か何かが口に...
ライオンの足元に飾られていた鶏の像。大きな仏塔は酉年生まれの人用だからかな?
参拝用の線香やお花を売ってます。
ライオンの足元に飾られていた鶏の像。大きな仏塔は酉年生まれの人用だからかな? 参拝用の線香やお花を売ってます。
お土産屋さんも勿論あります。
寝仏陀。眼が開いているので、最後の説法をしている姿、ということになりますね。
お土産屋さんも勿論あります。 寝仏陀。眼が開いているので、最後の説法をしている姿、ということになりますね。
入口の外は広々とした空間。
入口の外は広々とした空間。
入口の外は広々とした空間。

【ワット・プラタート・ハリプンチャイ】本殿の様子

入口をくぐると、本殿が目の前。とても立派な造りです。
こちらが本殿。後ろに大きな仏塔(チェディ)が見えますね。タイの寺院ではよく見る形式です。
こちらが本殿。後ろに大きな仏塔(チェディ)が見えますね。タイの寺院ではよく見る形式です。
入口上には、綺麗な仏画が一面に描かれています。
入口上には、綺麗な仏画が一面に描かれています。
本殿の中の様子。正面に仏像が祭られています。参拝する人たちが見えますね。
本殿の中の様子。正面に仏像が祭られています。参拝する人たちが見えますね。
大きな仏像の前にも多くの仏像がお祭りされているのが分かりますね。
側面には、お坊様用の椅子がずらっと並んでます。
正面の仏像のアップ。大きな仏像の前にも多くの仏像がお祭りされているのが分かりますね。 側面には、お坊様用の椅子がずらっと並んでます。
壁には一面仏画が描かれてます。
壁には一面仏画が描かれてます。
本殿後ろ。こちらも仏画が描かれてますね。
こちらは外の側面だったかな?
本殿脇の通路の様子。柱の装飾もとても綺麗です。
本殿後ろ。こちらも仏画が描かれてますね。 こちらは外の側面だったかな? 本殿脇の通路の様子。柱の装飾もとても綺麗です。
本殿後ろには、仏塔(チェディ)が隣接し、仏像が沢山祭られてます。
ここでお参りしている人も沢山いますね。
本殿後ろには、仏塔(チェディ)が隣接し、仏像が沢山祭られてます。
ここでお参りしている人も沢山いますね。

【ワット・プラタート・ハリプンチャイ】とても大きな仏塔

本殿後ろには強大な仏塔(チェディ)、プラ・ボロマタート・ハリプンチャイ(Phra Borommathat Haripunchai) がそびえ立ちます。
北タイで最初に仏陀の髪を収めた仏塔であり、伝統的にすべてのハリプンチャイ王朝の王は戴冠式の前にはその仏塔を参拝しなければならなかったほど。チェンマイの「ドイステープ」のチェディは、この寺院のチェディをモデルにして作られたんですね。
ドキドキしつつ、早速仏塔まで歩きましょう。^-^)/
ドキドキしつつ、早速仏塔まで歩きましょう。^-^)/
こちらが北タイで最初に仏陀の髪を収めた仏塔であり、伝統的にすべてのハリプンチャイ王朝の王は戴冠式の前にはその仏塔を参拝しなければならなかったほどのもの。立派な外観ですね。
巨大な仏塔
こちらが北タイで最初に仏陀の髪を収めた仏塔であり、伝統的にすべてのハリプンチャイ王朝の王は戴冠式の前にはその仏塔を参拝しなければならなかったほどのもの。立派な外観ですね。実際に見ると、巨大な仏塔です。
高さ46m、一辺20mの正方形の台座に立つ仏塔。
九つの層を持つ作りとなっていて、総重量6.5kgの金が使用されていると言われています。すごいですね~。
高さ46m、一辺20mの正方形の台座に立つ仏塔
九つの層を持つ作りとなっていて、総重量6.5kgの金が使用されていると言われています。すごいですね~。
(あまり計算するもんじゃないですが、金相場(2014年2月)からすると1Kgは大ざっぱに約450万。では6.5Kgはどれほどの価値でしょう?)
チェディの周りには、お参りの人たちが歩いてます。
正方形の台座4方向には、各々写真のように仏像がお祭りされてます。
お参りする人たち
チェディの周りには、お参りの人たちが歩いてます。
4方の仏像
正方形の台座4方向には、各々写真のように仏像がお祭りされてます。
こちらは正面から後方へ歩いているところ。右には祭られている仏像、左にはお堂、後方(写真正面)には、博物館が見えます。
仏像周りの風景
こちらは正面から後方へ歩いているところ。右には祭られている仏像、左にはお堂、後方(写真正面)には、博物館が見えます。
本殿方向を見たところの風景。天気がいいと、とてもきれいな景色です。
チェディ(仏塔)横から本殿方向
本殿方向を見たところの風景。天気がいいと、とてもきれいな景色です。
仏塔と本殿の間の空間。こちらでは多くの参拝客がお祈りしています。
線香やロウソクに火を灯し、お祈りを捧げます。
参拝する人たち
仏塔と本殿の間の空間。こちらでは多くの参拝客がお祈りしています。
お祈りを捧げます
線香やロウソクに火を灯し、お祈りを捧げます。
正方形の角に祭られる仏像。仏塔の守護神でしょうか。
綺麗に着飾った鶏ですね。酉年生まれの人にご利益がある仏塔だから、このようにお祀りされてるんですね。
仏塔を守護する仏像たち
正方形の角に祭られる仏像。仏塔の守護神でしょうか。
寺院で良く見かける大きな傘。
大きな傘
寺院で良く見かける大きな傘。
祭られている鶏
綺麗に着飾った鶏ですね。酉年生まれの人にご利益がある仏塔だから、このようにお祀りされてるんですね。
これは仏教の旗でしょうか。
仏塔の4方に祭られる仏像の下のボード。
器にお花がお供えられたものが沢山並んでます。
黄色の旗
これは仏教の旗でしょうか。
4方の仏像下のボード
仏塔の4方に祭られる仏像の下のボード。
お供え物
器にお花がお供えられたものが沢山並んでます。

【ワット・プラタート・ハリプンチャイ】ひっそりと佇む仏塔

大きな仏塔(チェディ)の少し横に別の仏塔がそびえてます。
大きな仏塔(チェディ)の少し横に別の仏塔がそびえてます。
大きな仏塔に比べればサイズは小さめですが、年代が感じられます。
階段状の形式は、別の寺院「ワット・チャーム・ティーウィー」の有名な階段プラピッド様式の仏塔「ククット」を模したもののようです。(仏塔「ククット」でそのように説明がされていました)
向うに見えるのが寺院正面の方向。
祭られている仏像たち。
仏塔の下側の様子
向うに見えるのが寺院正面の方向。
祭られている仏像たち
作られた当時は、多分全ての枠に仏像が祭られていたと思いますが、今ではほとんど見られません。
最下段には、最近のものと思われる金色の仏像が祭られています。
作られた当時は、多分全ての枠に仏像が祭られていたと思いますが、今ではほとんど見られません。
最下段には、最近のものと思われる金色の仏像が祭られています。

【ワット・プラタート・ハリプンチャイ】仏塔後ろのお堂たち

本殿以外には沢山の建物があり、仏塔の後ろにもいくつか立派な建物が見えます。
こちらは博物館のようです。50周年アユタヤ銀行の博物館、とか書かれてます。
博物館の隣には、仏像が祭られているお堂があります。
こちらは博物館のようです。50周年アユタヤ銀行の博物館、とか書かれてます。一度も入ったことありませんが。^-^;) 博物館の隣には、仏像が祭られているお堂があります。
本殿同様、入口の上には仏画が描かれてます。
御堂内には、色々な手の形をした仏像がお祭りされています。
御堂から博物館方向を見たところ。
本殿同様、入口の上には仏画が描かれてます。 御堂内には、色々な手の形をした仏像がお祭りされています。 御堂から博物館方向を見たところ。
御堂から大きな仏塔を振り返ってみたところ。
御堂からの眺め
御堂から大きな仏塔を振り返ってみたところ。

【ワット・プラタート・ハリプンチャイ】仏塔横のお堂

こちらは、仏塔左横にあるお堂。
正面の様子。
内部は仏画が描かれてます。
正面の様子。 内部は仏画が描かれてます。
お祭りされている仏像。
お祭りされている仏像。
タイ北部でよく見られる形の飾り。
天井の様子。
こちらはお坊様用の椅子でしょうか。
タイ北部でよく見られる形の飾り。 天井の様子。 こちらはお坊様用の椅子でしょうか。

【ワット・プラタート・ハリプンチャイ】境内の様子

最後は、その他境内の様子です。
境内はとても広く、本殿、仏塔の他にも色々とあります。
境内の様子。向うに見える方向は入口方向です。
境内の様子。向うに見える方向は入口方向です。
入口方向から本殿右を見たところ。大きな広場があり、その広場の周りには沢山の建物が並びます。
入口方向から本殿右を見たところ。大きな広場があり、その広場の周りには沢山の建物が並びます。
白い仏像たち。数回こちらの寺院を訪れてますが、初めて見た気がします。
仏陀の足。大きいですね。
白い仏像たち。数回こちらの寺院を訪れてますが、初めて見た気がします。 仏陀の足。大きいですね。
カオ・プラ・スメーン - Khao Phra Sumen
境内の建物。形からすると本殿のレプリカでしょうか。
カオ・プラ・スメーン - Khao Phra Sumen
スリランカ仏教から伝わったもの。シバ神の住居、宇宙の中心信仰の中心。
境内の建物。形からすると本殿のレプリカでしょうか。
境内にある赤い建物の中には大きな銅鑼(ドラ)があります。
この寺院の仏舎利に供えるため、仏暦2403年(西暦1860年)にチェンマイのワット・プラ・シンで作られ寄贈されたもの。
境内にある赤い建物の中には大きな銅鑼(ドラ)があります。この寺院の仏舎利に供えるため、仏暦2403年(西暦1860年)にチェンマイのワット・プラ・シンで作られ寄贈されたもの。
(説明では、重量729,000タムルン(tumlueng)で1タムルンは60gとな。ということは... 約43トン??? 一桁違うのかな?何かがおかしい...)
各曜日の仏様もお祭りされてます。
中央にお祭りされている仏像
アインシュタインとかの有名な人たちが仏教に対して発言した内容も紹介されています。
曜日ごとの仏様
各曜日の仏様もお祭りされてます。アインシュタインとかの有名な人たちが仏教に対して発言した内容も紹介されています。興味深いですね。
境内にある鐘。
建物の扉の飾り。
こちらは太鼓ですね。
境内にある鐘。 建物の扉の飾り。 こちらは太鼓ですね。

伝統的にすべてのハリプンチャイ王朝の王は戴冠式の前にはその仏塔を参拝しなければならなかった、ヒマラヤのチベットの僧でさえ、この仏塔を毎年参拝に訪れなければならなかった、というのは凄いですね。とてつもなく大きな影響力をもった寺院だったようです。

さてさて、またこちらにお参りするのはいつになるでしょう。(次の次ぐらいにチェンマイに来た時とかかな? ^◇^)ゞ

ワット・プラタート・ハリプンチャイ