タイの基本情報

タイは王国

タイは王国なんですね。タイに行った時に初めて知りました。王様は国民からとても尊敬されています。
(タイに行くと分かりますが、家庭は勿論、お店や、道路沿い、タクシーの中等々、王様や王妃の写真があちらこちらに飾られているのが見られます)

正式名称: タイ王国(Kingdom of Thailand)

タイの正式名称はタイ王国、タイ語では「プラテート・タイ」(Prathet Thai: プラテートは国)。
1939年まではシャム(Siam)、その後、現在のタイ(Prathet Thai / Thailand)になったものの、1945年から1949年の間は再びシャムとなり、1949年5月11日、現在のタイとなっています。

「タイ」(Thai)は自由を意味するところから、Thailandは、自由の国、ということになりますね。周りの国がイギリスやフランスに植民地化される中、ずぅっと独立を守った国であり、そのプライドが表れているのかもしれません。

国王: 現在の王様は、ラーマ9世

プミポン・アドゥンヤデート国王陛下
国王即位後より、国内全域、特に地方の援助が必要な地域へのサポート(3000以上と言われる王室プロジェクト)を実施しています。
(右の写真:アユタヤの王妃がサポートする工場より)

王様は国民からとても尊敬され、家庭は勿論、お店や、道路沿い、タクシーの中等々、至る所に王様や王妃の写真が飾られています。

国王陛下については、以下のページも参照してみてください。

国旗: トン・トライロング (三色旗)

現在のタイの国旗は、1917年(仏歴2460年)9月28日、ラーマ6世により制定されました。
(それまでは赤地に白象、といったデザインがラーマ4世時代から使用されていたそうです)

タイの国旗は「トン・トライロング」(三色旗)と呼ばれ、中央にブルーの横線、その上下に白線、外側を赤線が囲むデザインになっていて、各々の色は、以下を意味してます。

  • 青:国王(や王家一族)
  • 白:宗教(タイ人にとって神聖な白象から、という話もあります)
  • 赤:国民

通常、公共の場やオフィス、学校などで、国歌と共に朝8時に掲揚され、夕方6時に貢納されるようです。

国歌: プレーン・チャート

国歌はタイ語でプレーン・チャート。(プレーン:歌、チャート:国)
タイでは毎日朝8時と夕方6時に街中、TV、ラジオで流れます。この歌が聞こえてきたら、歌が終わるまで起立してじっとしてましょう。

はじめてその場に遭遇すると、周りの人が突然動作をストップさせるのでビックリしますが、周りの人の様子を見て、それに合わせればよいです。

首都: バンコク(Bangkok)

"BKK"と略されたりします。タイ語では、クルンテープ (天使の都の意)と呼びます。

※)正式名称は、実はとーっても長く(世界一長いそうな)
「クルンテープ・マハーナコーン・アモーンラッタナコースィン・マヒンタラー ユッタヤー・マハーディロック ポップ・ノッパラート ラーチャタニーブリーロム ウドンラーチャニウェット マハーサターン アモーンピマーン アワターンサティッ サッカタッティヤウィサヌカムプラスィットゥ」だそうです。(なぜにこんなに長い??)

意味は、「天人の都 雄大なる都城 帝釈天の不壊の宝玉 帝釈天の戦争なき平和な 偉大にして最高の土地 九種の宝玉の如き心楽しき都 数々の大王宮に富み 神が権化して住みたもう 帝釈天が建築神ヴィシュヌカルマをして造り終えられし都」
(NAVER - sui_kaさん( 2003-11-27 18:25 作成 )より引用です)

さすがに長くて覚えづらいためか、メロディをつけて歌になってますね。

言語: タイ語

日本と同じように北や南等、地方により方言があります。
タイ文字(หนึ่ง のような文字)を使います。
このサイトのタイ語にチャレンジのコーナーを参照してみてください。

※)英語
海外から旅行者の来るようなホテルやレストランでは、英語も通じるようですが、主に地元の人が利用するレストランとかでは難しいかも。

電気: 220ボルト 50Hz

日本は100Vです。
タイへ電化製品を持っていく場合には、220Vで使用できるかは必ず事前確認が必要

旅行に持っていくものとしては携帯電話やデジカメの充電器が良くありますが、最近のもの(2014年現在)は大抵220Vでも使用できると思います(電圧の表示を確認してみてくださいね)

220Vで使用できない(100Vの対応のみの)ものをもっていって使用したい場合は、空港などで変圧器の購入が必要です(3000円前後ぐらいかな?) 定員さんに聞けばすぐわかります。
100Vしか対応してない製品を知らずに使用すると、壊れます。というか、壊れるだけならまだしも火災とかの危険性もあるので十分気を付けてくださいね

タイはどこ?

タイはどこにあるのでしょう?
結構近そうで、意外に?遠いです。

所要時間

  • 東京から飛行機でおよそ6時間ほど
    (帰りは風の関係で30分程度短くなります)
  • 名古屋(中部国際空港)からだと5時間ぐらい

他の国はあまり行った事がないのでよく分かりませんが、飛行機の6時間(エコノミーだからかな?)は結構時間が長く感じられます。おしりも痛くなりますし。飛行機の中ではたまに立ったり通路を歩いたりして軽く運動しましょう。結構みんなやってますよ。

ちなみにニューヨークからだと17時間かかるとか。私にはちょっと耐えられない時間ですね。^-^;)

時差

2時間

タイの方が2時間遅れ。例えば日本でお昼の12時は、タイではまだ午前中の10時。
タイに行くときは、時計を2時間遅らせましょう。

ちなみに電波時計を持ち込んだ事があり、タイでも自動的に時刻が合いました。が、これが日本時間になってしまうんですね。日本製の時計なので正しい動作なんですが、2時間遅れにする機能(現地時間に合わせるローカルタイムの機能)がなくてちょっと困りました。^-^;)
(日本製の電波時計を持ち込むときは、ローカルタイムに合わせる機能があるかどうか、事前に確認が必要)

面積

日本の1.4倍ほど
日本の方が大きいかと思ってました。フランスと同じぐらいの大きさだとか。でも人口は日本の1/2ぐらいなんですね。

形を見ると中々ユニーク。北部を耳、バンコク辺りを口、南部を鼻に見立てると、象の横顔に見えますね。

区域

主に、北部、中部、北東部、東部、南部に分かれ、75県+バンコク特別行政区、があります。

※)地域の分け方について
6区分、5区分、4区分などの分け方があります。このサイトではタイ国政府観光庁が使用している5地域の区分分けで説明しています。

  • 6地域 (北部、北東部、中部、東部、西部、南部)
  • 5地域 (北部、北東部、中部、東部、南部
  • 4地域 (北部、北東部、中部、南部)

北にはタイの京都といわれる古都チェンマイ、南には海が美しく世界的なリゾート地プーケットがあります。日本と同じように山も海もある国なんですね。
周りには、ミャンマー(ビルマ)、ラオス、カンボジア、マレーシアといった国があります。

北部や南部: チェンマイ、プーケット

北のチェンマイ、南のプーケットには、バンコクから飛行機で1時間ほどかかります。
(東京-大阪間が飛行機で1時間ぐらいですね)

タイの気候

基本的に暑いです。が、油断は大敵。^-^;)

気候

  • 熱帯性気候(熱帯に位置し、大部分は、熱帯モンスーン気候地域)
  • 平均気温は約29℃
     - 最高気温: 30~から35℃
     - 最低気温: バンコクで24~27℃、北部のチェンマイで14~24℃
    (と一般に言われてますが...)
    日本の冬場の11月~1月ぐらいはタイでもかなり冷えます。この時期、バンコクも温度が下がりますが、北のチェンマイとかだと朝方には10℃を下回ったり、山の方(ドイ・インタノンとか)に行けば、氷点下(!)になる場合もあって、暑い国と言えども油断大敵です。
  • 湿度は平均70~80%

乾季や雨季

大きく分けて3つの季節あります。
妻はよく冗談で、タイには3つのシーズンがある。Hot(暑い), Hotter(もっと暑い), Hottest(最も暑い) 、と言ってますが、さてさて ... ^0^;)

  • 乾期(11月~2月)
    毎日さわやかな晴天が続くのがこの季節。
    ただしタイ南部のタイ湾側は例外で、年間を通じて11~12月頃の降水量が最も多い。
    (ということでタイ南部を訪れるなら、2~4月頃がベストでしょうか)
  • 暑期(3月~5月)
    夜になっても気温は下がらず、朝から暑い。暑期の後半になると毎日スコールが降るようになります。
  • 雨期(6月~10月)
    雨が降ったりやんだり。でも一日中ずっと降り続くわけではありません。

首都バンコクの気候

4月が一番暑く平均30℃。暑いときには40℃にもなります。この時期に有名なソンクラーン・フェスティバル(水かけ祭り)があるんですね。

12月が平均25℃。

タイの通貨や物価

さて、旅行にも欠かせない、通貨や物価の様子をみてみましょう。

通貨: バーツ(Baht)

  • タイの通貨はバーツ
    単にバーツ、または、タイバーツ、という言い方をします。
    タイバーツという方が明らかにタイの通貨、分かりやすいので、私もこの言い方をよくします)
    タイ語の表記は บาท略号は ฿(バーツ) or THB(タイバーツ)。
    ฿は特殊記号なので、単に英語のアルファベットBで代用する場合も多いですね。
  • 為替レート
    100円=31バーツぐらいです。(2014年1月現在)
    (海外為替情報については、Yahooの外国為替情報などを参照してみてください)

    物凄く大ざっぱですが、簡単に計算するには、
    • バーツ × 3 = 日本円
    • 日本円 ÷ 3 = バーツ
    タイで100バーツの買い物したとすると、100バーツを3倍して、300円ぐらい使った、ということですね?同様に1000バーツ使えば日本円では3000円使ったイメージでしょうか。
  • 紙幣(6種類)
    • 1000バーツ
    • 500バーツ
    • 100バーツ
    • 50バーツ
    • 20バーツ
    • 10バーツ (10バーツ札は見たことありません...)
  • 硬貨(6種類)
    • 10バーツ
    • 5バーツ
    • 2バーツ
    • 1バーツ
    • 50サタン(1バーツ = 100サタン)
    • 25サタン
  • 小額紙幣は常にキープ!
    タイ旅行時など、空港で日本円からバーツに両替してもらう時、少額のお札(100バーツ以下)を大目にしておいてもらった方が良いです。
    買い物時など大きなお店では良いんですが、通り沿いの小さなお店とか、夜のマーケットとかで買い物をする場合、高額紙幣(1000バーツ札)を出すとお釣りがない(要するに買い物できない~)とか、お釣りのためにお店の人がどこかに崩しに行ってしまい結構時間がかかる場合があったりします。

    私は良く両替の時に小額の紙幣を沢山にしてください、とか言ってます ^-^;)
    ホテルのボーイに(荷物を運んでもらった時など)ちょこっと渡すチップは(私の場合は)20バーツ札を基本に使ってますので、20バーツ札も私にとっては結構重要。

タイの物価はどんな感じ?

物価は日本に比べて安く、簡単な食事は、50バーツ前後(150円前後)ぐらいで食べられます。種類などにもよりますが、果物とかは1kg 30バーツとか40バーツ(100円前後)で買えたりします。

電化製品など、海外に頼っているものは日本と同じぐらいか、またはそれ以上の値段ですが(車などは日本で買うのと比べると非常に高額)、(かなり大ざっぱに言って)日常を過ごす分には物価は日本の1/3ぐらいの感覚でしょうか。

例えばタイで1000バーツの買い物したとします。
1000バーツは日本円換算ではおよそ3000円、物価の感覚が日本の1/3とすると、1000バーツの買い物は日本で(3000円の3倍である)1万円弱の買い物をしたと同じような感じでしょうか。

未だに貨幣の価値が実感として分かってませんが、安いといってお金は使いすぎないように気を付けましょうね。(色々な意味で)

タイの宗教

人々の人々の生活に大きな影響を与える宗教。タイは仏教王国ですね。

宗教: 仏教(95%ぐらい)上座部仏教(小乗仏教)

  • タイの仏教
    タイの仏教は日本の仏教とは異なり、上座部仏教(テラワーダ)と呼ばれます。
    小乗仏教とも言われるそうですが、"小乗"という呼び方は大乗仏教からの蔑称といわれてます。(日本の仏教は大乗仏教(マハヤナ)と言われますね)

    この上座部仏教、インドから東南アジアに広がったもので、自己の解脱を目的として修行するものです。一般の人は僧侶や寺院に施しや善行をすることで功徳が得られ、幸福になると信じられています。 ということから、施しに対して感謝するのは僧侶ではなく一般市民の方なんですね。
    (僧侶には、20歳以下は10の、21歳以上は227もの戒律があるそうです)
  • 仏教はとても神聖
    日本と比べてもなんですが、仏教はタイの人々にとってはとても神聖なものです。
    寺院を訪れる場合、服装には気をつけないと中に入れてもらえないかもしれません。
    (タンクトップや半ズボン等の肌を露出した服装を禁止している寺院も多いです)

タイの人口

さて、タイにはどれほどの人が住んでるんでしょう?
日本より多いのかな?

人口

約6,500万人(by タイ国家統計局 - 2005~2006年の調査が最新のようです(2014年1月現在))
ざっくり言って日本の半分ぐらいですね。男女比はほぼ1:1。

  • 首都バンコクの人口
    タイの人口全体の内、都市部の人口は30%、更にその約35%がバンコクに住んでいる、ということからバンコクの人口は680万人ぐらいでしょうか。
  • 在留日本人
    タイ国に在留する日本人は約5万6千人
    内バンコクには約4万人、北のチェンマイには約3千人。
    (by 日本の外務省の「海外在留邦人数調査統計 平成25年度版」

    国別の在留邦人数を見ると、タイはアメリカ、中国、オーストラリア、イギリス、カナダ、ブラジルに次いで世界第7位
    (8位以下はドイツ、フランス、韓国、シンガポールと続きます)

    都市別に見れば、バンコクはロサンゼルス、上海、ニューヨークに次いで世界第4位なんですね。これは結構すごいかも。
    (5位以下はロンドン、シンガポール、シドニー、バンクーバーと続きます)

タイの有名なお祭り

タイには地域のお祭りから全国的なお祭りまで沢山ありますが、特に有名なものに以下があります。

ソンクラーン・フェスティバル(Songkran Festival)

最も暑くなる4月に、有名な「ソンクラーンフェスティバル」(別名「水掛け祭り」)があります。
(毎年4月13日~4月15日)

このソンクラーン・フェスティバルの時期は、タイではお正月を意味し、前夜の4月12日には(日本の大晦日のように)大掃除をするとかしないとか。

海外からの旅行客含め、街ではホース、バケツ、水鉄砲を持ち、誰かれかまわず水を掛け合い、ものすごい事になります。お祭りに参加する人は、十分覚悟をしてってくださいね。^0^)

ロイ・クラトン・フェスティバル(LoyKraThong Festival)

日本でいう「灯篭流し」のようなもので、陰暦12月(毎年11月)の満月の夜に行われます。バナナの葉などで作った蓮の花や船の形をした灯篭(とうろう)を川に流し、水(の神)に感謝し、自身の不幸や災いを洗い流し魂を清めます。

特にスコータイで開催されるロイクラトン祭りは、有名なようですね。タイ正月のソンクラーン・フェスティバル(水掛け祭り)と共に、タイの人々にとっては最も重要な行事となっています。

※)「ロイ・クラトン」は「ロイ・クラトーン」や「ロイ・カトン」、「ロイ・カトーン」とも表記されます

イーペン・フェスティバル (YeePeng Festival or Yi Peng Festival)

1つ上で紹介されているロイクラトン祭りの時期、タイ北部ではコームローイと呼ばれる気球を星の数ほど空に放ち天の仏陀に感謝を捧げるイーペン祭りが行われます

北部チェンマイのサンサーイで行われるイーペン祭りは有名で、海外から多くの観光客が訪れますが、この美しくも幻想的な光景を見るには、2時間ほど僧侶の説法を聴き、何度もお祈りを捧げないといけません(結構大変 ^-^;) )。単にお祭りではなく、仏教儀式なんですね

タイの事を知らない人でも、右にあるような写真をどこかで見たことがある、と思う人も多いかもしれませんね。(いや、実は私もその一人でしたので。... ^-^;) )

タイの人たち

微笑みの国、と呼ばれるように、笑顔豊かな素敵な人たちです。

民族

民族としては、タイ族が85%ほどですが、その他にもモン族、カレン族、ラフ族、ヤオ族(ミエン族)、パロン族 (Palong)等、 多くの民族が共存しているようです。

微笑みの国

個人的には、アジアは香港しか行ったことはないですが、香港宿泊中にはあまり人々が微笑んでいる印象はなく (何か怒ってるのかな?と思うこともしばしばあったような...)、でもタイはさすがに”微笑みの国”といわれるように、 人々の笑顔が素敵な国だと思います。

日本人に対しては...

日本の製品や日本のアニメなどに親しみをもっているようで、日本への旅行者も多いみたいですね。日本人に対しては非常に友好的で大の親日国とも言われるようです。(嬉しい ^-^) )歴史的にも江戸時代にはアユタヤに日本人町が栄えたりしています。

日本の皇室とタイの王室の交流もありますね。こんにちは、とか、ありがとう、とか、簡単な言葉ですが日本語を知ってる人が結構いたりして、びっくりします。(日本に旅行へ行く人が多いせいかな?)

出家

仏教の信仰の篤いタイでは、男性は一度は出家(お坊さんの修行)するそうです。
(家庭の事情や人にもよるようですけど)

この出家期間は短くて1週間、長くて3ヶ月程だそうですが(一時出家)、これは、自分自身の修行はもちろん、 両親に対しても、とても大きな功徳を意味するようです。(特に母親は、自身出家できないので、母親の代わりに僧となって修行する、 という意味合いもあります)

息子が出家するとその両親は天国に行ける、とも信じられています。

民族

民族としては、タイ族が85%ほどですが、その他にもモン族、カレン族、ラフ族、ヤオ族(ミエン族)、パロン族 (Palong)等、 多くの民族が共存しているようです。

タイの基本情報